最近Windows端末ではディスプレイ部分が分離したり、ヒンジが360度動いてタブレットのように使える、いわゆる2in1と呼ばれるデバイスが増えていますが、私(@nigoroba)も時代の波に乗ってWindows 10搭載のタブレットPCを買ってみましたよ。
2in1のWindows PCと言えば有名なのはなんと言ってもMicrosoftのSurfaceシリーズですよね。今回はそのSurface…ではなく、中国生まれのそっくりさんをご紹介。
最新のSurface Proと同解像度のSHARP製液晶を搭載し、タブレットとしては大容量の6GB RAMを搭載しながらもなんと4万円前後で買えてしまうのです。わけがわかりません…
目次
君は新進気鋭の端末メーカー、CHUWIを知っているか
今回購入したSurBookは中国のCHUWI(驰为创新科技)というメーカーの製品です。昔から中華タブレットに興味をお持ちの方ならご存知の方も多いかとは思いますが、改めてCHUWIについてざっくりとご紹介。
CHUWIは数ある中国の端末メーカーの中でも高品質な製品を多く生み出していることで定評のある端末メーカーです。数年前に一部界隈を風靡したWindows/AndroidデュアルブートタブレットのCHUWI Hi8などは懐かしいと感じる方も多いのでは。
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そんなCHUWIから2017年、どこかの有名なタブレットPCにそっくりなWindowsタブレットが登場しました。その名もSurfa…間違えました、SurBook。
超美麗液晶にしっかりスペックだ!
最新のSurface Proと同解像度のSHARP製液晶を搭載
このSurBook一番の魅力はなんと言っても高精細・高品質な液晶でしょう。
Surface Proと同じ解像度である2736×1824のSHARP製IGZO液晶を搭載。非常に高精細で美しい液晶です。これだけでも価格分の価値はあるというものでしょう。
さらにオプションで1024段階の筆圧感知対応のスタイラスペンにも対応。追々買い足したいと思います。
6GB RAMで差をつけろ
SurBookの基本的なスペックはApollo LakeのCeleron N3450 クアッドコアプロセッサに6GB RAMという構成。
Atomの流れを受けつつも、よりパワフルになったCeleron N3450もさることながら、他のタブレットPCとスペック面での何よりの差別化ポイントはRAMを6GB搭載しているということではないでしょうか。
4GB RAMの製品が多い中で、その1.5倍の容量である6GB。メモリが4GBあれば64bit版Windowsを十分に動かすことができますが、そこに2GBがプラスされるというのはアプリのワーキングメモリに使える容量が増えて嬉しいところ。
iOSやAndroidと違いフルのPC用OSが動作するWindowsタブレット。そのマルチタスク性能を活かすためにも、大容量メモリは良い点です。
本家Surfaceより便利なポイントも
「分かってる」USB端子
CHUWI SurBookの本体ポート類はフルサイズのUSB端子が2つ(!)と時代の波にノリノリなUSB-C端子がひとつ。キックスタンドの裏にはMicroSDカードスロット、そしてイヤホンジャック。
本家のSurface ProにはフルサイズのUSB端子がひとつしかなく、ハブなどを利用しない限りUSBの周辺機器は同時にひとつしか利用することができませんが、SurBookにはなんとUSBポートがふたつ。
USBメモリ+マウスやキーボードなどと、PCの延長として使う際に威力を発揮します。
なんとPower Delivery対応のUSB-C端子
そして「イマドキ」なUSB-C端子も装備。このUSB-C端子、なんとUSB PD(Power Delivery)に対応しており、SurBookの充電はこれを利用して行います。
こちらも本家Surfaceは未だに対応しておらず、「本家越え」のポイントのひとつ。
今はまだ登場したばかりという印象があるUSB PDですが、この先対応機器が増えた時に、専用の充電器を持ち運ばずに済むというのは嬉しいですね。
にしても、昔の中華タブレットと言えばピン状の専用端子を挿して充電しなければならないような製品も多く、買っても使わなくなってしまう原因のひとつでしたが、こうして汎用・最新の規格に対応していると活用の幅も広がるというものです。最近の中華タブレットの進化には驚くばかりです。
開封の儀
今回のSurBookは一部でお馴染みBanggoodさんから購入しました。
首を長くして待つこと一週間、香港からEMSでCHUWI印の小包が到着。
簡素にして必要十分なパッケージ
こちらがパッケージの箱です。もろ紙箱にCHUWIロゴが書かれているだけの潔さ。大手メーカーの凝った演出もよいものですが、これはこれで中身に注力している感があって良いです。
箱側面には簡単なスペックが記載されています。今回購入したのはROM容量が64GBのモデルです。
内容物はこちらの通り。本体、説明書類、ACアダプター、USB-Cケーブル、ガラスフィルムが入っていました。
ガラスフィルムはお世辞にも品質の良いものとは言えませんが、とりあえず保護するという目的において付属しているのは親切ですね。
起動しちゃう、しちゃうよ
それではいざ起動と参りましょう。充電をして電源を入れると画面にCHUWIロゴが出現。Windowsの初期設定がはじまります。
日本語ロケール標準搭載
初期設定の開幕は言語選択から。なんと標準状態で日本語ロケールが選択できます。
日本語を選択して次にすすむと表示もしっかりと日本語フォントに切り替わりました。
私は結局いつもクリーンインストールするので関係ないと言えばないですが、日本市場を意識しているというのが伝わってきますね。
使用してみて
高品質液晶に偽りなし
SurBookが起動してまず目につくのはやはりその画面表示の美しさ。
フルHDをゆうに越えた超高解像度なSHARP製IGZO液晶が写真や動画などを鮮やかに映し出します。
標準では200%スケーリングに設定されていますが、設定次第でワークスペースも広々。3:2のアスペクト比は事務作業でもマルチメディアでも使い勝手の良い絶妙なバランスです。
キックスタンドで広がる活用の幅
Surface系2in1タブレットの「顔」はやはり内蔵キックスタンド。
キーボードを接続しノートPCスタイルで使うとなるとフットプリントが大きくなってしまうという弱点もありますが、単体使用においては自立できるというのは大きなメリット。最大125度まで開くことができます。
立てて写真や動画の鑑賞に使うも良し、寝かせてお絵かきや文字入力に使っても良し。こうなると別売のスタイラスペンも試したくなりますね。CHUWI沼の恐怖であります。
本家SurfaceではWindowsロゴが輝くキックスタンドですが、もちろんこちらには負けじとCHUWIロゴが光り輝いております。
やっぱり気になるのは価格よね
そんな「使える」WindowsタブレットのCHUWI SurBookですが、やはり気になるのは何よりも価格ではないでしょうか。
今回購入したBanggoodさんではちょうどセール価格で送料込み38000円で購入できました。価格崩壊にも程がある…もはや新しいiPadが安いとか言っている場合ではない。
本家のSurface Proを買うと一番スペックの低いモデルでも10万近くであることを考えると、CPUの非力さ等を加味しても非常に魅力的な価格なのではないでしょうか。
一台持っておくと何かと便利なWindowsタブレット。あなたのお手元にも一台如何でしょうか?
よりお手頃な「mini」も
そんなSurBookちゃんには画面サイズを10.8インチに抑えた兄弟機の「SurBook mini」も存在します。
こちらの海外通販での相場は日本円にして3万円前後とさらにお手頃感溢れる価格となっております。
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記事作成現在、日本のAmazonでも購入できるようですよ。
最近の中華タブレットの進化に驚かされた
昔Nexus 7が大ブームとなった頃にも、中華タブレットが多く出回りましたが、今回のCHUWI SurBookはあの頃の弁当箱のような中華製品とは打って変わって非常に実用的な製品に仕上がっていました。
高品質な作りに綺麗な液晶、流行に乗り遅れないUSB-C PD対応と至れり尽くせりなSurBookの姿に、中華タブレットの進歩を感じるのでありました。
その後実は手放しました
【2018/09/13追記】ファーストインプレッションは良好だったCHUWI SurBookでしたが、少し使用するうちに私にはしっくり来ない部分が出てきてしまい、私にしては珍しく早々に手放してしまいました…
SurBookを手放すことにした理由も記事にしましたので、合わせてご覧いただけると幸いです。
以上、CHUWI SurBookのレビューでした。
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