国内XperiaにもAOSPの世界を。
以前までXZXperienceを導入して使用していたXperia acro HD IS12Sですが、結局この機種で使える最新のOSで使用したくなり、JBに戻すことにしたのですが、普通にソニースタイルのJellyBeanにしてしまっては面白くないと思い、Bootloader Lockedでも焼けるXperia S用のCM10を焼いてみました。SO-03Dにも同様の手順で適用可能です。
目次
CyanogenMod 10 導入方法
Xperia acro SのAndroid 4.1 Jelly Beanファームを適用する
ROMのインストールにあたって、Xperia acro HDの海外版であるXperia acro SのAndroid 4.1 Jelly Beanのファームを適用する必要があります。
「FlashTool」を使用し、最新のファームウェアファイルをダウンロードし、Xperia acro HDにフラッシュします。
その際、ドコモのSO-03Dの場合はベースバンドをExclude(除外)して書き込みを行うことで、ROM適用後もドコモSIMによる通信が可能となります。
Android 4.1 Jelly Beanの純正ファーム適用が完了しましたら、適当なツールを用いてroot化とCWMの導入を行ってください。
CyanogenMod 10のインストール
まず、以下のリンク先よりROM本体とGAppsをダウンロードします。
[ROM][LB/UB][4.1.2] CyanogenMod 10
このROMはXperia S用のため、Xperia acro Sのシステムにカスタムリカバリを導入した状態で焼こうとしても弾かれてしまいます。
そのため、ROMの中身を編集してXperia acro S用に細工する必要があります。
まず、ダウンロードしたROMのzipファイルの中の/META-INF/com/google/android/にある「updater-script」の頭4行を削除して保存します。これでインストール時の機種チェックが外れます。
次に、同じくROMの/system/にある「build.prop」を編集します。「LT26i」を「LT26w」に、「Xperia S」を「Xperia acro S」に、「nozomi」を「hikari」に書き換えれば、Xperia acro S仕様の情報になります。
インストールはカスタムリカバリからsystem,data,cache等wipeしROM本体とCM10用のgappsを焼くだけです。
使用感
ほぼAOSPのCyanogenModのため当たり前ではありますが、ソニー感は一切なくなり、プレーンなAndroidの見た目になります。
他機種でCyanogenMod等を使われている方にはおなじみであろうコミュニティベースのカスタムROMならではの機能も搭載されています。
通知領域なども、標準に比べて融通が利くのが嬉しいですね。
しかし、カーネルが標準と変わらないためか、動作面であまり軽くなったという印象は受けません。また、他機種用のためかセンサーが狂っており、画面回転やカメラのメニューや記録される回転タグが逆向きのため、プレーンなAndroidの見た目が大好きな方か、CyanogenModのお試し用としてのインストールしかおすすめできません。
また、このROMをインストールするとXperia S用のカスタムリカバリTWRPが導入されます。電源を投入しSONYロゴが表示されるタイミングで通知LEDが点灯するので、その間に音量+ボタンを押すことで利用可能です。
もう古くなってしまったXperia acro HDではありますが、ご家庭に余っている方は導入してみては如何でしょうか。
以上、Xperia acro HDにCyanogenMod 10を導入してみたレポートでした。
アマゾン商品データの取得に失敗しました
アマゾン商品データの取得に失敗しました