Xperia acro HDにグローバルモデルLT26w Android 4.0ベースのカスタムROM「XZXperience」を焼いてみました。
この機種のカスタムと言えば、海外モデルであるXperia acro S LT26wのAndroid 4.1 Jelly BeanのROMや、それをベースとしたカスタムROMを適用するのが定番ですが、今回はあえてAndroid 4.0 Ice Cream SandwichベースのカスタムROMを焼いてみました。
XZXperienceって何ぞや?
XZXperienceは、Android 4.0をベースとしながらも、Jelly BeanのXperia ZのUIやプリインストールアプリをできる限り取り込んだROMです。
その他にも、オリジナルのXperia Zにはない便利な機能が多数搭載されています。
何故今更ICSなのか
Android 4.1 Jelly Beanは、「Project Butter」の計画名のもと、UI全体が60fpsで動作するなど、動作面で大幅な改良がなされAndroidとして大きく成長したバージョンとして知られています。しかし、ただでさえ今更なこの端末に、それもJBではなくICSのROMを焼いたのにはわけがあります。
海外版Jelly Beanの出来、正直微妙です…
Xperia acro HDの海外版であるXperia acro Sには、acro HDにリリースされていないAndroid 4.1のファームがあり、それを適用することでXperia acro HDもLT26wとしてJelly Bean端末に生まれ変わらせることができ、さらにそこからカスタムROMを適用することも可能です。
それでは何故JBではなくICSのROMを今更焼いているかというと、この機種のJelly Beanには致命的な欠点があるからです。
画面描画にバグあり…?
先述の海外版Jelly Beanも、普通に使っている限りではJBらしいヌルヌルとした動作をしてくれるのですが、オーバーレイ表示をするアプリを動作させると、途端にカクカクし始めます。
これはどうもこの頃のSONY製ファーム特有の症状のようで、Xperia GX/SXでも発生していたと記憶しています。
以上のことから、今回はAndroid 4.1 Jelly BeanではなくAndroid 4.0 Ice Cream SandwichのROMを焼いてみました。
インストール
このROMのインストールには、LT26wのICSファーム(ftfファイル)、XZXperienceの本体(XZXperience_2_ACRO_S.zip)、Superuserのzipファイル(Superuser-X.X.X.zip)、CWMのzipファイル(CWM.zip)が必要です。以下にリンクを貼っておきます。
ICSファームのftfファイルについては、6.1.A.2.50を最初に適用すると書かれていますが、私は6.1.A.2.55の状態からROMをインストールしました。動作に支障は今のところ出ていません。
- [STOCK][FTF] Xperia acro S – LT26w | 4.0.4 | 6.1.A.2.55 | SV 1265-3909 | SI 1266-2796(6.1.A.2.55のftfファイル)
- [ROM][Acro S] XZXperience 2 | Official Sony JellyBean ported to ICS [02/03/13](XZXperience本体)
- [ROM][Xperia S] XTXperience 9 [Xperia V CAM][Small apps][Xperia T look & Apps][14/01](Superuser・CWM)
インストール手順はFlashtoolでLT26wのファームを焼き、root化してCWMを導入、各種データをwipe後に3つのzipをインストールするだけです。
使用感
見た目はXperia Zに限りなく近く、一見ICSとは思えません。動作にはICS特有のカクつきも少し見られますが、個人的にはJBよりも快適です。
ホームアプリもXperia Zのものが使えますが、残念ながらこのホームの動きはお世辞にもヌルヌルとは言えず、特にアプリドロワーがカクつきます。
システムUIのカスタマイズ項目が豊富で、通知領域のトグルもAndroid4.2/4.3のQuick Settingsに似た高機能なものが付いています。
全体的に良くできたROMで、今後しばらくはこれを常用しようと思います。
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