近年IEEE 802.11acの制定により急激に変化していった無線LAN事情。今では物好きに限らず誰もが持っているスマートフォンなどにより、家庭内で無線LANに接続する機器が大幅に増えたというご家庭も多いのでは。
接続台数の増加や高速回線の普及に伴い、各社からこれまでとは一線を画するハイスペックな無線LANルーターが登場しています。
国内ではNECのAtermやBuffaloの製品のシェアが高いですが、今回は近年一部界隈で何かと話題な台湾ASUSのルーター、お値段約2万円のRT-AC87Uを購入してみました。
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目次
これからのルーターに求められる性能とは
802.11ac対応機器が登場してからというもの、その最大通信速度ばかりが注目されていますが、より注目すべきは多数の機器を接続したときにそのすべての通信を安定して捌けるか、ということなのではないでしょうか。
PCのみならず、家族全員がスマートフォンを所持しているのは当たり前、さらにはゲーム機やテレビなど、ひとつの家庭内だけでも多数の機器が無線でインターネットに繋がるようになった今。
今後さらにインターネットに接続される機器は増え続けることでしょう。
その中で、いかにその多数の通信を速度低下や切断を起こすこと無く安定して捌くことができるかが、今後のネットワーク機器選びの大きな基準のひとつなのではないでしょうか。
RT-AC87Uは安心のMU-MIMO対応
今までの無線LANルーターは同時に1つの機器としか通信が行えなかったため、複数の機器と通信を行う場合には通信先を高速に切り替えながらやりとりを行っていました。
しかし、802.11acのMU-MIMOでは、独立した電波で複数の機器と同時通信が可能であるため、多数の機器を接続した時の安定性が大幅にアップしています。
4本のアンテナを搭載するRT-AC87Uは、4台の機器との同時通信が可能なわけです。
その分、ハードウェアもよりハイスペックなものが求められるわけですが、RT-AC87Uは1Ghz駆動のデュアルコアプロセッサに256MBのRAMという、もはやルーターの域を超えているのではないかというハイスペック。大きな通信も安定して処理してくれます。
実際の実力は如何に!?
速い!安定!後悔なし!
そんなこんなで期待大の中導入したRT-AC87U。実際に半年ほど使ってみましたが、とても良いです。
重度のガジェット好きで鬼のように接続台数の多い私の環境でも、ルーターが原因でネットが不調、ということが皆無になりました。これが一番嬉しいところ。
しかも、別に高速回線でもなんでもない我が家でも、明らかな速度向上が見られました。
「うちはそもそも高速回線じゃないし…」なんて思っている方も、思い切って買い換えてみては。
高性能なハードスペックのおかげか、設定のUIや適用までの時間も異様なまでにサックサクです。
設定変更の際に再起動を求められることがほとんど無いのも良いところです。
初心者の方も大丈夫そう
海外製ということで設定等に癖があるのでは、と思っていましたが、初回起動の際にはセットアップウィザード的なものもありましたし、誰でも使える製品なのではないかと思います。
デメリット
でけえよこれ
購入前から分かっていたことではありますが、一般的なルーターに比べてとにかく大きいです。
ちょっとしたノートPCくらいの横幅がありますので、ご購入の際は設置場所をよく検討してからにしないと後で困る可能性大。
日本のおうちはあまり大きくないですからね…
あまり場所を取らない高性能機をお求めの場合は、NECのAtermが最適かと思います。
設置すると目立つよ
大きくてアンテナが4本も生えているわけですから当たり前ではあるのですが、設置するととにかく目立ちます。
我が家はリビングに設置しているのですが、来客の方は確実に二度見します。それくらい写真等で見るより存在感があるので注意。
下手したら購入しても家族からビジュアル的にNGを食らう可能性もあるかもしれません…
サイズさえ気にしなければ2万円の価値はある
半年使用してみましたが、そのサイズさえ気にしなければ、性能的には本当に良いものです。
新しく無線LAN環境を整える方から古い機器から新調する方、更なる速度向上を目指す方まで、誰にでも勧められる製品に仕上がっていると感じました。
ただし、サイズには本当に注意しましょう。ソースは私です!
以上、RT-AC87Uを半年使用してみたレポートでした。
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