こんにちは。変わり種デバイス大好き私(@nigoroba)です。
以前に、Surface Pro丸パク…間違えました、そっくりな2in1中華タブレットのCHUWI SurBookをレビューしましたが、実はあまり活躍しないままに手放してしまいました。
今は代わりに本家のSurface 3を買って、そちらを快適に使っています。
私がこの手のデバイスを売却処分にすることはかなり珍しいのですが、それくらいしっくりこなかった…
もう手元になく新たに写真等を撮影することはできないのですが、今回はSurface 3との比較も交えつつ、CHUWI SurBookの良かった点、悪かった点をもう好き放題に書こうと思います。
目次
CHUWI SurBookの良かったところ
液晶は文句無しに綺麗
CHUWI SurBook一番のウリとも言えるのが最新Surface Proと同等の2736×1824という解像度を誇るSHARP製IGZO液晶。
元々写真や書籍、Webのビューワーとしての用途をメインに考え、液晶の品質が良いタブレットを、と購入したのがCHUWI SurBookでしたが、この点は文句無し。アスペクト比までパクったのは見事というかなんというか。
昔の中華タブレットにありがちな残念な発色や滲み感は皆無で、写真や動画、文字に至るまで精細に映し出してくれました。
テキストベースのコンテンツでもフォントが綺麗に描画されると嬉しいものです。
今使っているSurface 3は1920×1280で、こちらも十分に綺麗なのですが、SurBookや上位のSurface Proなど、今時の超高精細な液晶を見た後だとちょっと残念に感じてしまうのは否めません…
ちょっと余裕があって嬉しい6GB RAM
CHUWI SurBookの搭載RAM(メモリ)は6GB。他の安価なWindowsタブレットのメモリ搭載量は4GBが多く、さらに廉価なものになると2GBであったりするのですが、私は現在のソフトウェア群を快適に使うことができる最低限のメモリ搭載量は4GBであると考えています。
その4GBからさらに2GB多くRAMを搭載しているSurBookは、ブラウザで多数のタブを開いたときなどにメモリ不足で固まるなどということが少なく、純粋な処理能力面で不満を感じることはありませんでした。
ただし、あくまでAtom系譜のCeleronマシンとして、の話でありますから、通常のCore i系譜のCPUの感覚で使うものではありません。
現在私が一番持ち出しているSurface 3は上位モデルでもRAMが4GBで、そこが残念なんですよね…
先日発売されたSurface Goの上位モデルは8GBとなっており、羨ましいポイントです…
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USB-Aが2個
ここはSurBookの本家越えポイント。本家Surface ProのUSB端子が1つなのに対し、SurBookは2つ!
OSのインストール時などBluetooth機器が使えない場面で、有線のマウスとキーボードが同時に接続できるのは大変便利でした。
出先での急なファイルコピー等でも威力を発揮。iOSやAndroidより汎用性が高いフルOSのWindowsを搭載したタブレットの魅力である拡張性を存分に活かせます
USB Type-Cで充電できる
SurBookの充電にはUSB Type-Cを使用します。
昔の中華タブレットと言えば、ある意味USBよりも汎用的と言えるピンタイプの電源コネクタで充電するものが多かったですが、SurBookは時代の流れに乗ったUSB Type-Cで充電でき、最新のMacBook等と充電器が共用できます。
さらに、対応のモバイルバッテリーを用意すれば、外出先での駆動時間の大幅アップも可能です。
こちらも本家Surface Proでまだ実現できていないポイントです。Surface Goでは実装されたのでProへの搭載も期待されますね。
私は現在Surface 3にAnker PowerCore+ 26800PDを組み合わせて使っているのですが、専用の端子ではなくUSBで充電できるというのはやはり便利です。これが本家Proに搭載されたらなぁ…
CHUWI SurBookの悪いところ
スペックに対して欲張りすぎた解像度
SurBookに搭載されているSoC・CPUであるIntel Celeron N3450。Celeronを名乗りながらも実はAtomの系譜を継ぐApollo Lake世代のプロセッサなのですが、実は前世代のCherry TrailからGPU性能は退化。
にも関わらずCore m/Core iプロセッサ搭載のSurface Proと同解像度の液晶を搭載してしまった!
そして何が起こるかというと、まぁー描画が遅い遅い。
Webブラウザのスクロールもカックカクです。辛うじて実用になるのはMicrosoft Edgeだけ。Microsoftさんには失礼ながら、この端末に手を出すような人の常用ブラウザはまずChromeやFirefox、最近だとVivaldiなどではないかと思います。
しかしそれらは実用になりません。SurBook上ではEdgeこそ至高です。SurBookにEdge以外のウェブブラウザというものは存在しません。
普通どう考えても無理があるハードの組み合わせを製品化してしまうのは中華タブレットならではの面白さではありますが、予想以上に遅かった…
その点、解像度をSurface 3と同じ1920×1280に抑えた後発のSurBook miniの方が実用的ではないかと思います。
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サブとしてはあり得ない重さ
SurBookの重量は本体のみで967gとほぼ1kgとなっています。
一方、本家のSurface ProはCore m3モデルで768g、フルスペックのCore i7モデルですら782gと大幅に差があります。
さらに、仮にSurface Proを買ったとすれば単体で持ち運びますが、SurBookにメインを張れるまでのスペックは無いので、愛機であるThinkPad X220と一緒に持ち運ぶことを想定して購入しました。
しかし、実際に9セルバッテリを積んだThinkPad X220と持ち運ぶとかなりの重さに。前項のもっさり感も相まって出番がなくなり、ついには持ち出すこともなくなってしまいました…
使うほどに分かる安っぽさ
SurBook本体の工作精度そのものは一昔前の中華タブレットに比べて遙かに高いです。
しかし、机の上で滑らせると嫌な音がするキックスタンドや、妙に浮いた質感の本体ボタン、液晶パネルがダイレクトポインティングではないなど、地味な点が少しずつ気になってきます。
そういうものは中華タブレットに求めるものではないことは私も分かっているのですが、工作精度が高く、ぱっと見の質感はかなりいい線をいっているだけに惜しいと感じます。
昔の明らかに安っぽい中華タブレットだと、それもまた味、と思えたんですけどね…
モダンスタンバイ非対応
もうこれが売却決定の決め手だった。これだけはありえなかった。
Windows 8の頃から、モダンスタンバイ(当時はInstantGo)という仕組みが導入され、基本的にタブレット製品ではARMプロセッサを搭載したiOS・Androidのように、スリープ遷移・復帰がスムーズに行える電源管理の仕組みが導入されています。
これによってタブレット端末としての基本的な体験がWindowsでも実現されているのですが、驚いたことにCHUWI製品はこれに対応していない模様…
スリープから復帰しようとすると、数秒待たされる上に、私の個体・環境では画面も自動的に点灯してくれないのでスリープ復帰の度に画面を突っつくはめに。しかもたまに失敗するという。これではタブレットとして使えたもんじゃない。
今後中華Windowsタブレットを買い足す時があっても、私はモダンスタンバイに対応しない限りCHUWIは無しです。
CHUWI製品の出来は中華メーカーの中でも頭一つ抜けていると感じるだけに、ここが本当に残念です。
それでも何故か惹かれる中華タブレット沼
ファーストインプレッションでは中華製品の進化を感じられたCHUWI SurBookですが、総合的にはやはり中華は中華だった、というのが結論です。
しかし、安くてカタログスペックは良い中華製品は、地雷を踏むかもしれないと分かっていても惹かれてしまうものがあります。
たまに驚くほどまともに使える製品が存在し、その「当たり」を引いた時の喜びも醍醐味ですよね。
今は本家のSurface 3といい感じのお付き合いをしていますが、私は懲りない人間なので今後も気になる中華製品を見つけたらレビューしようと思います。なにより中華タブレットというのはブロガー的にネタになるのである。
CHUWI SurBookが気になっている方のご参考になれば幸いです。それでは!
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